Ryuji Tsutsui
Python in ExcelはExcelのセルにPythonのコードを埋め込める機能で、2024年10月に一般提供を開始しました。 Excelをインストールすればすぐ使える機能なので、Pythonの動作環境のセットアップを行わずにデータ解析や機械学習を手軽に試すことができます。 このトークでは、Python in Excelをより便利に使いこなすための、実践プラクティスを紹介します。 トーク中には実際にExcelの画面を表示させたデモも行う予定です。
まずは、Python in Excelの概要について説明します。 以下について紹介します。
Python in Excelを便利に使いこなすためのプラクティスを紹介しているサイトを紹介します。 本トークの内容は、これらのサイトをベースに作成しています。
通常のプログラミングと同様に、Python in Excelにおいても再利用性が高いコードを書くためのテクニックがあります。ここでは、プラクティスを使わなかった場合、使った場合のExcelブックを比較し、プラクティスがどのように役立つのかを説明します。
Python in Excelでは、ある程度長いコードを書く場合、1つのセルにすべての処理を書いてしまうと可読性が落ちてしまいます。そんなときは、コードを複数のセルに分割して書く方法をお勧めします。 複数のセルに分割して書く場合、留意しなければならないのは「セルの実行順序」です。ここでは、Python in Excelが複数セルに書かれたPythonコードをどの順番で実行するかを説明します。
Pythonは「#」より右側の文字列はコメントとして扱われます。Python in Excelでもコメントを書くことができますが、もっとコードを読みやすくするためのテクニックがあります。 ここでは、「文字列リテラルのコメント」の使い方、「文字列リテラルのコメント」が通常のコメントより優れている点について紹介します。
Python in Excelではseaborn、matplotlibなどを使ってグラフを描画することができますが、デフォルトではグラフ中の日本語が文字化けします。ここでは、グラフに日本語を表示させる方法について紹介します。
その他の細かいTipsについて紹介します。
プロフィール
住宅販売営業を経て2000年に社内SEとしてIT業界に従事。2011年まではJava、PHPがメイン言語だったが、新しい言語に挑戦しようと思い、幾つか学ぶ中でPythonに出会う。Pythonの言語仕様の簡潔さとコミュニティ活動の活発さに惹かれ、現在までメイン言語として活用している。
PyCon JP 2012、PyCon APAC 2013、PyCon JP 2014スタッフ。 Shonan.py、GCPUG Shonan、横浜Rust部などのコミュニティでも活動している。