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広島国際会議場
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中尾 稔

中尾 稔

【招待講演】医療職が始めるPython:1000人が集うコミュニティの創造

フェニックスホール日本語
04:30 - 05:0030min
DAY 1
09/26
FRI

私はプロのソフトウェア開発者ではなく、がん治療の現場で働く医学物理士です。日々の業務で扱う医療用デジタルデータ(DICOM)の活用に悩んでいた私が、解決策として出会ったのがPythonでした。「Pythonが医療専門家の共通言語になれば、私たちの働き方はもっと豊かになる」と信じ、2017年に広島で放射線治療に特化したPython講習会を立ち上げました。本講演では、広島で始めた対面式の小規模の講習会が、コロナ禍のオンライン化 という転機を経て、実数1000名を超える専門家が集うコミュニティへと発展したか、その経緯をお話しします。また、活動を続ける中で見えてきた、医療現場におけるPythonの現実的な役割と、私自身がコミュニティから受け取た数多くのギフト(共同研究や新たな学びの機会)についても共有します。

中尾 稔

中尾 稔

プロフィール

中尾 稔(なかお みのる) 広島がん高精度放射線治療センター 医学物理士

放射線治療の現場で患者の治療と研究に従事する医学物理士。10年前に出会った Pythonの強力さと使いやすさに魅了され、「医療現場をPythonでもっと働きやす く」との信念のもと、2017年より放射線治療の専門家を対象としたPython講習会 を広島で主宰する。コロナ禍ではPyCon JP 2020のWeb開催を参考にオンラインへ 移行し、9回の開催で受講者数は実数1000名を超えた。最近の幸せは、3人の子ど もたちに挟まれて眠ること。